2024年8月21日 No.3038

司会	髙田　裕司さん
本日の出席	３５名
会歌	奉仕の理想
体操	クラブ奉仕委員会　川辺　和也さん
ゲスト紹介	星野　洸太さん（長岡東ＲＡＣ　会長）

皆様こんにちは。本日の新潟日報の社説に、所有者不明土地問題が掲載されていました。私の仕事がらみのことでもあるので、そのお話をしたいと思います。今年の４月から、相続登記が義務化されました。単に義務として定めただけでなく、３年以内に行わないと１０万円の過料を受けることもあるという厳しい内容です。しかし実際には相続が発生しているのかどうかは法務局にはわかりませんから、過料になることはまずありません。判明する典型的な例は、遺産分割協議書で不動産全部を相続することが記載されているのに、一部の不動産しか相続登記の申請しないような場合です。あまりないことなのでそれほど心配は要らないのですが、それを心配しての問合せは多くなりました。
そもそもこのような義務を定めたのには理由があります。２０１１年東日本大震災がありました。被災地では復興に向けて新しい街作りが始まりました。典型的なのはいわゆる高台移転です。また道路の整備も新しく行わなければなりません。ところが自治体が公共事業として土地を取得しようにも、その土地の所有者が誰だかわからないという所が続出しました。戦前に登記されたまま名義が変わっていないという土地が多かったのです。そうすると買収するにはまず相続人を探し出し、相続登記をしてもらってやっと買収できるということになります。この、現在の所有者が判明しない土地のために、復興が遅々として進まない状況が続きました。
東日本大震災からの復興を契機としてこの問題がクローズアップされたわけですが、国が不動産登記簿を調査してみたところ、推定で九州の面積に匹敵する土地が、所有者不明状態にあることが判明しました。これは大問題なので法務省が取った施策は、全国の登記情報を調査して、長期間相続登記が行われていない土地を洗い出し、国によって相続人を調査して、相続人に対し相続登記をするよう通知するということを始めました。国が相続人を調査するといっても、実際は司法書士が国と契約をして調査業務を請け負いました。私も手伝いましたが、請求した戸籍が１００通を超え現在の相続人は６０名という相続もありました。相続人が数十人という話になると、全く知らない人達が相続人だったりしますので、誰が相続するという話をまとめることもできません。この施策が相続登記にどれだけつながったかは疑問ですが、行政が土地を所得したいときには役立つと思われます。
相続登記を義務化しようというのは、こういう状況で出てきた話です。相続登記をしない大きな理由が、その土地はいらないということにあることから、相続した土地を国が引き取る制度もできました。義務を課す以上、手放す権利も保障するということです。これも新聞に載っていましたが、相続土地国庫帰属制度と言います。これについては後日お話ししたいと思っています。そのうえで過料制度も含む、相続登記の義務化となりました。皆さんの中で先代、先々代のままの土地があるような場合は、早めに相続登記を検討した方がよいと思います。時間が経てば立つほど、関係者が増え、解決が難しくなります。会長挨拶は以上です。ありがとうございました。

１．十日町ＲＣより９月２２日（日）車いすバスケットボール大会の案内
が届きました。興味のある方いらっしゃいましたら事務局までお申し出ください。

２．９月１９日（木）４ＲＣ合同夜例会について
４ＲＣ合同夜例会の案内を配信しております。長岡ベルナールにて開催します。出欠について事務局までご連絡ください。

３．１０月２日（水）南雲ガバナー公式訪問例会について
１０月２日の公式訪問例会についても案内を配信しております。例年と異なり、１２時から開始し先に昼食、その後例会となります。長岡西ＲＣと合同開催となります。駐車場の混雑が予想されますので、時間に余裕を持ってお越しください。こちらの出欠についても事務局までご連絡ください。

４．１０月２０日（日）南雲年度地区大会について
当日はアオーレ長岡にて開催となります。地元開催となりますので、多くの皆様よりご出席いただきたいと思います。こちらについても出欠について事務局までご連絡ください。