2025年2月12日 No.3058

司会	木村　信男さん
本日の出席	３４名
会歌	それでこそロータリー
体操	クラブ奉仕委員会　中村　朝啓さん

皆さんは日食はご覧になったことがあるでしょうか。おそらく部分日食は、見たことがあると思います。私は皆既日食のツアーに何度か行っていまして、今日はそのお話しをしたいと思います。
皆既日食は、どの位の頻度で起こっているかご存じでしょうか。月が太陽を隠しきれずにリング状の太陽になる金環日食を含むと、地球上のどこかで年１、２回ほど起こっています。しかし、皆既日食になる地帯は地球上のごく限られた部分なので、見られる人は限られます。私が初めて皆既日食ツアーに行ったのは、２００９年です。この時は日本で見ることができるまたとないチャンスでした。但し本土ではなく、屋久島から奄美大島北半分までが皆既日食になる範囲で、両島の間にはトカラ列島という小さな島々が点在しています。そのなかの人口９０人くらいの島に船で向かい観測する予定でしたが、当日は悪天候で島に上陸できず、少しでも天気がよさそうな方向に向かい洋上観測となりました。しかし、雨が降るどころか雷まで鳴る始末で、皆既日食中は真っ暗になりましたが、ただそれだけでした。帰りの船での食事では話す人も少なく、お通夜のようでした。
次に２０１２年にオーストラリアのケアンズでの皆既日食にリベンジに出かけました。皆既時間になっても太陽は雲がかかっていました。またかと思っていたら、雲が抜け黒い太陽が現れました。皆既の始まりと終わりに見えるダイヤモンドリングは終わりの方だけ見られました。非常に感動しました。どうせなら始めから終わりまで全部みたいと思い、２０１７年にアメリカのオレゴン州に観測に出かけました。これは完全に見ることができました。しかしアクシデントが起きました。写真に収めようと望遠鏡にカメラをつけて撮っていたのですが、日食が始まってから皆既までは太陽は部分的に欠けているだけで、まぶしすぎるため光を弱めるフィルターをつけます。皆既直前にフィルターを外し皆既日食を撮影することになりますが、フィルターを外し忘れて、ただの黒い写真ができあがりました。肉眼では見ていましたけれど、きれいに撮りたかったなと思うと、また行きたくなります。こうして日食ハンターのできあがりです。
皆既日食ツアーは毎年のようにあるのですが、日本から遠いことが多いです。２０２８年にはオーストラリア付近で見られます。しかし、海外まで行かなくても２０３５年９月２日には日本で、しかも新潟県で皆既日食が見られます。能登半島から水戸市付近を結んだ線が皆既日食の中心線で、新潟県の糸魚川付近も中心です。中心線から北と南５０キロずつが皆既帯なので、柏崎や魚沼辺りでは見ることができそうです。是非皆さん見て下さい。以上、会長挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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